8月21日(水)~24日(土)の4日間、NPO法人鍼灸地域支援ネットと合同で、石川県輪島市門前町にてボランティア活動を行いました。
21日は移動日。
22日は2名が輪島市門前総合支所にて7回目の活動。2名が輪島市の仮設住宅見守り事業を委託されているJOCA(海外青年協力会)、および輪島市内の開業鍼灸師3名と個別に会談し、今後の支援のあり方について情報交換を行いました。
23日は七浦公民館で10回目となる施術活動と並行し、私たちの活動終了後、門前の皆さまがご自身でも健康管理できるよう、セルフケア教室を開催しました。
また1名が別班として浦上公民館へ移動し、シャンティ国際ボランティア会、東京ボランティア・市民活動センター共催の「ふれあい喫茶」に4度目の参加。
24日は中能登町で開業鍼灸師と、金沢市で石川県鍼灸マッサージ師会副会長とそれぞれ情報交換を行いました。
なお、前回能登を案内してくださった毎日新聞社の東栄一様が、10月13日に開催されるHART関東研修会(オンライン開催、アーカイブ配信あり)にご登壇くださることになりました。研修会はどなたでも無料で参加・視聴できます。
詳細は本ページに掲載しているチラシをご覧ください。
お申込みは以下リンクより申込フォームにアクセスしてお手続きください。
https://forms.gle/dzzpgCoivCgJc8oD6
8月22日(木) 住民支援・支援者支援 会場:輪島市門前総合支所3階会議室(輪島市門前町)
■活動受入先:輪島市門前総合支所地域振興課
■活動時間:8月22日(木)10:00~16:30
■活動者:福森千晶(鍼灸地域支援ネット/鍼灸師/三重県)、塩田裕子(HART関東/鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師/神奈川県)
■受療者:13名(新患9名、再診4名)
■報告
県外から派遣されている職員が多数、初めて受療してくださいました。4月から派遣され、私たちの活動のことは知っていたが、これまで受療するチャンスがなかったとのことでした。寝泊まりされている、能登空港に隣接する仮設宿泊所は、周囲に買い物できる店もなく、長期にわたる慣れない一人暮らしのストレスと疲れがたまっておられるようでした。市職員の皆さんの勤務状況が改善されている一方で、派遣職員の皆さんのストレスケアのニーズが高まっていると思われます。
一般市民の受療は3名でした。
■受療者感想(抜粋)
「はじめてのはり、きゅうでしたが、優しく施術していただき、よかったです」
「とてもよくなった気がします。また機会があればお願いしたいです」
「災害応援に来て心身張りつめた生活の中でこの様なリラックスできる機会を与えて頂き、ありがとうございます」
8月22日(木)・24日(土) 関係団体・地元鍼灸院との情報交換
22日、鍼灸地域支援ネット理事/HART関東代表理事の浜野浩一、鍼灸地域支援ネット理事の宮城春香の2名で、門前総合支所にてJOCAの大政朋子氏と面談しました。
その後、同じく2名で、輪島市内の尾坂鍼灸院、さかした接骨院・針灸院、てて鍼灸整骨院をそれぞれ訪問し、現状と今後の支援活動についてのお考えを聞かせていただき、今後、私たちが門前の受療者の皆さんに各治療院の情報をお伝えすることでご了解をいただきました。
24日は中能登町の松田はりきゅう治療院の松田朗先生、石川県鍼灸マッサージ師会副会長
の田中良和先生とそれぞれお会いし、情報交換いたしました。
8月23日(金) 住民支援 会場:七浦公民館(輪島市門前町)
■活動受入先:七浦公民館
■活動時間:8月23日(金)8:45~17:00(休憩時間:11:30~12:30)
■活動者:浜野浩一(鍼灸地域支援ネット、HART関東/鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
/東京都)、塩田裕子(HART関東/鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師/神奈川県)、 山口あやこ(HART関東/鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師/東京都)
■受療者:17名(新患2名、再診15名)
■報告
午前中は浜野、塩田の2名で施術。午後は塩田が別会場(浦上公民館)へ移動し、当会場
は施術(浜野)と並行してセルフケア教室(山口)を開催。教室終了後は浜野、山口の2
名で施術を行いました。
8月23日(金) 住民支援 会場:浦上公民館(輪島市門前町)
■活動受入先:シャンティ国際ボランティア会、東京ボランティア・市民活動センター
■活動時間:8月23日(金)14:00~16:00
■活動者:塩田裕子(HART関東/鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師/神奈川県)、 福森千晶(鍼灸地域支援ネット/ロジ担当/三重県)
■受療者:6名(新患4名、再診2名)
■報告
「ふれあい喫茶」への参加は4度目ですが、この会場での活動は前回に引き続き二回目に
なります。
前回同様、喫茶会場と同じホール内にベッド一台を設置し、あえてパーテーションを設け
ず、施術の様子が遠目に見えるようにして活動しました。
この会場は毎回喫茶参加者が大勢おられます。仮設住宅が隣接していることも理由のひと
つかと思われます。施術者一名では充分な対応ができないので、次回は二名でうかがう予
定にしています。
■受療者感想(抜粋)
「大へん良かったです。もっと時間をかけてゆっくりとしたら楽になると思います。ハリ
は初めてでしたがこれから私の体に合いそうです」
「前回、今回とケアしていただき、体が軽くなる感じを持ちました。遠くから来て下さり
、お世話して下さってありがとうございました」
以上報告:鍼灸地域支援ネット理事 浜野浩一
8月23日(金) セルフケア教室「玄米よもぎカイロを作ってみましょう」 会場:七浦公民
館(輪島市門前町)
■活動受入先:七浦公民館
■活動時間:8月23日(金) ①13:00~14:00 ②14:30~15:30
■活動者:講師・山口あやこ(HART関東/東京都)アシスタント・福森千晶(鍼灸地域支援ネット/三重県)
■受講者:のべ20名
■報告
今回の活動では、どんぐり鍼灸室で販売し、患者さまに大変好評の玄米よもぎカイロをご紹介してきました。ワークショップ形式で実際にその場で作成し、温めと冷やしの両方の体験も行いました。 能登の冬は厳しいと聞いていますので、これからの季節は今以上に役立てていただけるのではないかと思います。
■受講者感想(抜粋)
「じんわりと温かさが肩のコリにしみて、心までふわっとなりました。身近な材料でこんなカイロができるなんて初めて知りました」
「冷やしても、温めても気持ち良かったし、参加して良かったです」
「温め、冷やし共、効果の割に作り方がかんたんで有難く思いました」
「よもぎの薫が良かった。思ったよりかんたんに作る事ができた。冷温両方共に使用できるので夏冬で活用できそう」
「作ってみたらすごい気持ちよかったです。かんたんで、いつでも作れそうなので、子供達の分まで作ります」
報告:HART関東副代表理事 山口あやこ
今回の活動にあたり、門前総合支所の畠中様、シャンティ国際ボランティア会の中井様、七浦公民館館長の升本様、拠点を提供くださっている杉田様に大変お世話になりました。
心より御礼申し上げます。
本活動は 中央共同募金会様の赤い羽根「災害ボランティア・NPO 活動サポート募金」(ボラサポ)の助成を受けています。中央共同募金会様ならびに寄付をしてくださった皆さまに厚く御礼申し上げます。
能登の寄り道(3)
私は日本海の海岸というと、ゴツゴツした岩だらけの崖に荒波が押し寄せるイメージを持っていました。実際、前回、毎日新聞社の東様に案内していただいた「ヤセの断崖」はそんな感じです。ちょっと古い映画になりますが、松本清張原作の『ゼロの焦点』(1961年)のロケ地として知られていますが、自殺の名所(?)でもあるらしく、絶壁には自殺を思いとどまるよう書かれた看板が設置されていました。でもこの看板は、海に面しているため、絶壁からちょっと離れたところにある展望台からは何が書かれているかがわかりません。そこから絶壁の端まで下って行って、陸の方を振り返らないといけないのです。どうせなら展望台にも一枚設置しておけばいいのに、と思ってしまいました。